148センチの日常

ちょっとラクに日々生きる!うつになったから思うこと、大好きな本や暮らしの出来事をつづるブログ

【うつをラクにする本6】まずは窓を開けてみよう。自分のペースで自然を感じる大切さ

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【散歩とうつ回復の関係性は?】

こんにちは、

こゆきうさぎです。

 

散歩は

うつの回復に効果がある。

 

よく聞く言葉ですよね。

 

 前回の記事で紹介したこの本にも、

こんな章があります。

 

148cmnonitijyo.hateblo.jp

 

散歩の効果

(中略)

 

今までの私は、

仕事ばかりでゆっくりと

周りを見渡すことを忘れていた

(中略)

 

今の私は、

うつで無職で激太りの不健康で、

その手には装飾品も何もないけれど、

そのかわりにこんなにたくさんの自然があり、

空気や太陽や水の大切さを教えてくれる。

 

親も家族もいて、友だちがいる、

そして何よりも

「今を生きている」この命がある

 

([改訂新版]あなたのうつ 絶対克服できます! [ 後生川礼子 ]より引用)

 

著者は散歩によって生きていること、

命があることの奇跡を

体験的に感じとっています。

 

 

今回は自分の体験もふまえつつ、

  • 散歩がなぜうつの回復を助ける方法なのか?

について、

1冊の本からもらったヒントをもとに、

書いてみようと思います。

 

最後までおつきあいいただければ、幸いです。

 

【公園の木々と風が、思い出させてくれたこと】

先日の週末、

公園でお弁当を食べました。

 

「あー、お昼ご飯作るのめんどくさいな~」

とつぶやいた私。

 

そんな時、夫から

おにぎりでいいんじゃない?

食べながら出かけられるし」と提案が!

 

おにぎり、と聞いて遠足を思い出し、

なんだか急にわくわくしてきたわたし。

 

「じゃ、卵焼きも作ってもってく?」

 

「どうせフライパン使うなら、

ウインナーとピーマンも焼くか」

 

と、

昼食作るのメンドクサイ気持ちから

一転、

 

簡単なおかずをタッパーに詰め

おにぎりとレジャーシートを持って、

公園で「お弁当ランチ」に出かけました。

 

 外で食べるお弁当のおいしさ

格別です。

 

苦手なピーマン

あっという間にたいらげる娘。

 

息子もパクパク

卵焼きを食べます。

 

たちまちお弁当箱は

カラになりました。

 

「お母さん、

あっちで遊んできていい?」

 

「いいよー」

 

こどもたち二人は

遊具遊びに夢中です。

 

眠くなってきた私

そのままシートに横になりました。

 

するとすぐに

香ばしいにおいがしてきました。

 

がさわさわと、

耳や肌をなでて通り過ぎます。

 

寝ころんだまま上を見上げると、

新緑の空が見えました。

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【自然を感じる力は、苦難を乗り越える力になる】

新緑を眺めながら、わたしは

センス・オブ・ワンダー」の文章を

思い出していました。

 

この本は「沈黙の春」で有名な

海洋生物学者レイチェル・カーソンが書いた、

最後の作品です。

 

センス・オブ・ワンダー

=神秘さや不思議さに目を見はる感受性」

 

地球の美しさと神秘を感じとれる人は、

科学者であろうとなかろうと、

人生に飽きて疲れたり、

孤独にさいなまれることは

けっしてないでしょう。

 

たとえ生活の中で

苦しみや心配にごとにであったとしても

 

かならずや、内面的な満足感と、

生きていることへの

新たなよろこびへ通ずる小道

 

見つけだすことができると信じます。

 

(「センス・オブ・ワンダー」より引用)

 

この「地球の美しさと神秘を感じとる」力

こども時代から育み

持ち続けることで、

 

人生に起こる様々な苦難を

乗り越えていけると

著者は述べています。

 

そしてこれは

「うつ」による苦悩を乗り越えていくときにも、

言えることなのです。

 

【自然から遠ざかるほど「生きる根っこ」を忘れていく】

母マリヤは、レイチェルに

自然の美しさや神秘を

じっと観察することを教え、

 

あらゆる生きもの

互いにかかわり合いながら暮らしていること、

 

どんな小さな生命でも大切なこと

感じとらせてくれたのだった。

 

(「センス・オブ・ワンダー」訳者あとがきより引用)

 

人工的な世界に暮らしていると、

「あらゆる生きものが、

互いに関わり合いながら暮らしていること」

 

「どんな小さな生命でも大切なこと」を

見失いがちです。

 

自分の五感は閉じられてしまい、

感情も乏しくなり、

日々を機械的に過ごすだけの生活・・・

 

そんな日々を繰り返していたら、

いずれ「自分」が壊れてしまうのも

想像がつきます。

 

だから疲れたときこそ、

自然の中にとびこみ、

自分の感じる力を蘇らせること

必要なのです。

 

 

わたしは田舎の出身なので、

こども時代は自然の中を

かけずりまわっていました。

 

でも大人になればなるほど

「土で汚れたらあとがめんどくさい」

「草むらは虫がいてイヤだ」

「日焼けしたくない」

 

そんな思いが自然を遠ざけました。

 

都会にあこがれ、

緑を忘れ、

 

仕事や家事育児に追われ、

家と職場の往復ばかりの日々に

なっていきました。

 

自分のことより

こどもや患者さんのことを優先し、

 

「自分」を大事にすることを

忘れてしまったのです。

 

【自然のなかに自分を置くこと】

 「センス・オブ・ワンダー」という本は

そんなわたしに

 

「どんな小さな生命でも大切」という、

本当に生きる根っこにあるものを

思い出させてくれました。

 

「どんな小さな生命でも大切」

ということは

「自分も大切」

ということです。

 

その感覚をとりもどすためには

自然の中に自分を置くことが

なにより必要なのです。

 

【まずは家の窓を開けて、空気を感じよう】

うつの症状が強いときは、

まず休むことが大切です。

 

その時期はまだ、

自分の脳と体を休める時期だからです。

 

148cmnonitijyo.hateblo.jp

 そんな時期がすこし過ぎ

ゆううつな気分がちょっとずつ

やわらいできたら、

 

まず

家の窓を開けてみましょう

 

窓辺にただ立って、

その日の空気をそのまま感じてください。

 

それだけで、まずは十分です。

 

つらい症状を乗りこえつつある自分を、

そのまま感じましょう。

 

「窓辺に立てた」と、

声に出してつぶやいてみてください。

 

自分のペースでいいんです。

 

誰かと比べてあせる必要は

まったくありません。

 

少しずつ調子のいい日に、

窓辺に立つ。

 

慣れてきたら玄関から一歩

外に出てみる。

 

すこしずつ、

自分のペースでいいのです。

 

 

私も一年前は引きこもりでした。

 

けれど今はこうして

公園でお弁当を食べれるまでに

なりました。

 

自然を感じる方法は

自分に合った方法で

いいのです。

 

まずはその一歩を

今日から

踏み出してみませんか。

 

ではまた。

 

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【今回紹介した本はこちら】