【うつ回復期と私1】対人関係療法で、身近な人との関わり方を見直そう
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- 【対人関係療法の本を手にしたワケ】
- 【精神療法が手軽に受けられない環境】
- 【本でまなぶ対人関係療法】
- 【ネガティブにしか考えられないのも、うつ病の症状のひとつ】
- 【人との関わり方を正しい方法で見直すと、ストレスは減る】
- 【今回紹介した本はこちら】
【対人関係療法の本を手にしたワケ】
内服治療と休養のおかげで
うつ症状のいちばん深い底を抜け、
私はいま「うつ回復期」にいます。
しかし「私」の根もとには、
いままでの考え方のクセが
まだ残っています。
そこが変化しなければ
もしうつが回復しきっても
うつ再発してしまうような、
そんな気がしていました。
そして
うつ症状が落ち着いてきたいま、
内服「+アルファ」の力が必要だと
思ったのです。
そこで興味をもったのが
対人関係療法でした。
【精神療法が手軽に受けられない環境】
対人関係療法を知ったのは
以前紹介したこの本が
きっかけでした。
↓詳しくはこちらの記事をどうぞ
「それでいい。」という本の
サブタイトルは
自分を認めてラクになる対人関係入門
です。
著者のひとりである水島広子さんは
他にも様々な本を執筆されています。
対人関係療法は精神療法のひとつです。
うつ病治療への有効性も
認められた治療法ですが、
私のいる環境では
手軽に受け入れられない療法でした。
(中略)
治療法についても、
「薬物朗報か精神療法か」
ではなく、
「薬物療法と精神療法を、補完し合うものとして用いる」
という考え方が受け入れられるようになっています。
精神療法が手軽に受けられる環境にない方は、
ぜひ本書を
「薬物療法を補完するもの」として
役立てていただきたいと思います。
(「対人関係療法でなおすうつ病 」より引用)
このあとがきを読んで私は
「これだ！」
と思いました。
内服だけでは私には越えられなかった
うつ病克服の大きな壁を、
乗り越えられそうな気がしたのです。
【本でまなぶ対人関係療法】
対人関係療法で目指していくことは、
症状と対人関係問題との関連を理解すること、
そして、
対人関係問題を解決できるようになることで症状も解決していくこと
です。
(「対人関係療法でなおすうつ病 」より引用)
つまり、
「今」現在の対人関係に注目し、
身近な誰との、どんな関係がストレスになって、症状を悪化させているのかを自覚・理解すること
そして、
その対人関係の問題を解決できるような手法を身につけて、実践できるようになること
この２つが
対人関係療法の目標です。
対人関係療法でなおすうつ病 ～病気の理解から対処法、ケアのポイントまで～ [ 水島広子 ]
本書では、
これらの点について、
ていねいに説明されています。
薄さのわりに字が多く、
開いて「うっ！」となる方も
いるかもしれませんが、
私は逆に
こんなに薄いのに内容もりだくさんで、
この価格・・・安すぎじゃない！？
と思いました。
【ネガティブにしか考えられないのも、うつ病の症状のひとつ】
なにより私がいいな、と思ったのは、対人関係療法の
- ネガティブにしか考えられないのも、うつ病の症状のひとつ
という考え方です。
「ネガティブに考えることを
まず“症状”として
そのまま受け入れていいよ」
と言われた気がして、
すごく気持ちがラクになりました。
「なんでもうつ病のせいにして・・・」
と思う方も、いるかもしれません。
しかしうつ病になった時点で、
本人は自分のことを
十分すぎるほど責めています。
「こんな自分なんて価値がない」
「自分を消してしまいたい」
そもそもうつ病による
ネガティブな感情は
自然とふくらんでいくもので、
自分でどうにかできるものではありません。
だから、まずは
内服の助けがいるし、
まわりの方もどうか、
本人を追いつめないでほしいのです。
【人との関わり方を正しい方法で見直すと、ストレスは減る】
うつ症状を回復させてくれるだけでなく、
対人関係でのズレからくるストレスも
軽くしてくれる療法です。
「身近な人との
関わりに悩んでいるんだ・・・」
そんなときにも
対人関係療法の考え方は
役に立ちます。
ぜひあなたも、
対人関係療法の世界を
ちょっとのぞき見してみては
いかがでしょうか。
【今回紹介した本はこちら】
それでいい。 自分を認めてラクになる対人関係入門 [ 細川 貂々 ]
対人関係療法でなおすうつ病 病気の理解から対処法、ケアのポイントまで [ 水島広子 ]
