【うつ症状と私1】「消えたい」「いなくなりたい」自分を責める「死なずにいなくなれる方法」を探す日々
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去年の春でした。
私は職場でパニックを起こし、
うつ病と診断されました。
【なぜうつになったのか？こたえを求める日々】
仕事を休職し、
自宅療養をすることになりました。
ひたすら毎日、
うつになった理由をネットで探しました。
考え方
性格
仕事と家庭のバランス
結局、ネットにはヒントはあるけど、
「こたえ」はなく。
結局は「自分が悪いからなんだ」と
自分を責め、
自分を否定する毎日が
続きました。
【身体はそのままに、人格だけ消したい】
自分が存在しているのが悪い
だから、自分を「消したい」
神隠しのように「いなくなりたい」
毎日そう思っていました。
死ぬことも考えました。
うつになると
「死にたい」と思うようになる、
と聞きますよね。
でもそれは
ちょっと違います。
死ぬことは目的ではありません。
「自分を消す」ための手段なのです。
自分を消す手段が
死ぬ以外にみつからないから、
「死にたい」と言うのです。
痛みもなく
周囲に迷惑もかけず、
そっといなくなれる方法が
「死」以外にあるなら、
真っ先にその方法を
選びます。
身体はそのままに
「私」という人格が消えれば、
いろんなものが丸くおさまる。
だから、
神隠しの起こし方
私という人格だけを消滅させる方法を、
大真面目に探しました。
死ぬのは
最終手段だと思っていました。
「私が死んだことで
こどもがいじめられたらどうしよう」
「夫ひとりでローンを返しながら
育児家事までできるのだろうか」
そんな風に、
死んだ後の、自分のいない生活を
心配してしまうのです。
そのときの私は
家事も育児もできず
かろうじて水分を流し込み、
ただ生きているだけの存在でした。
でも、
どうしても死ねませんでした。
【「消えたい」けれど「死にたくない」】
「消えたい」
けれど
本当は「死にたくはない」
本当の気持ちは
これなのです。
死にたくはないんです。
でも存在していることが苦しい。
自分という存在が大嫌いだから、
消したい。
自分が存在していると
周りも迷惑なんだ。
だから
「死なずにいなくなれる方法」を探す。
こんな風に、自分の中では
ちゃんと筋が通っているのです。
調べても調べても
死なずに自分を消す方法が
見つからない。
そこにあるのは絶望です。
私が死を選べなかったのは、
死ぬことへの恐怖が
心のどこかにあったからです。
自分がいなくなったあとのことなんて、
本当は考えなくてもよかったのでしょう。
きっとそれを表向きの理由にして、
「死ぬことを選ばなくてもいいんだ」と
無意識のうちに、
自分に言い聞かせていたのだと思います。
【消えなくていい。休んでいい。】
私は今、生きています。
抗うつ剤と、
抗不安薬の力を借りて、
１日15時間は眠って、
生きること以外は
何にもせずにいます。
それでいいんです。
まずはそれでいいんです。
消えたい
いなくなりたい
そう考えるのは「うつの症状」です。
あなたの「脳」が働きすぎて、
ショートしているだけなのです。
熱が出たら休みますね。
骨折したら治療しますね。
それと同じでいいんです。
治療していいんです。
休んでいいんです。
私も、休みました。
眠って眠って、眠っていました。
今でも
私は生きています。
あなたも、休めます。
生きれます。
