148センチの日常

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【うつ症状と私7】カルテ内容が記憶できない!思考力と記憶力の低下

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こんにちは、

こゆきうさぎです。

 

【カルテを読んでも、覚えられない】

うつで休職する2~3か月前。

 

そのころの私は

小学3年生だった息子の反抗期

手を焼いていました。

 

育児だけでなく

家事と仕事にも追われ、

 

「早く家事を終わらせなきゃ」

「夜勤前の仮眠を

はやく取らなければ」と

必死でした。

 

残業の多い夫とは

すれ違い生活で、

月に1回休みが合えば

いい方。

 

夜勤で生活リズムは崩れていたうえ、

育児や仕事のストレスで

不眠気味でした。

 

寝つきが悪く

眠りも浅いため、

 

疲労がどんどん

たまっていきます。

 

だんだんと、

思考力も記憶力も

低下していき、

 

カルテを読んでも理解できない

 

話している内容が、覚えられない

 

そう思うことが

だんだん増えていきました。

 

カルテを読んでも

メモをいくらとっても、

情報がつながりません。

 

 

焦りだした私は、

もっと情報収集に時間をかけようと

出勤時間をさらに10分早めました。

 

しかし、

しょせん焼け石に水です。

 

出勤時間を早めたところで

気持ちがさらに焦るだけで、

 

カルテを何回読んでも

頭に残らないのは同じ、

なのです。

 

メモの量はもっと増え

時間だけが過ぎていき、

焦りがさらに強くなります。

 

そのときは

それがうつの症状だとは

みじんも思っていませんでした

 

しかしそのときの私には

不眠により脳の疲労が蓄積し、

 

思考力の低下

記憶力の低下

起こっていたのです。

 

それは

処理能力が10%しかない脳に

 

「100%フルパワーで

がんばれ!!」

 

と言っているのと

同じだったのです。

 

148cmnonitijyo.hateblo.jp

 

 

疲れた頭でいくら考えても、

考えなんてまとまりません。

 

仕事の効率は

落ちる一方です。

 

「ミスはできない」

「ちゃんとやらなくちゃ、

他の人に迷惑がかかる」

 

看護師という仕事の重圧、

マジメな性格が、

どんどん私を追いつめます。

 

夜勤の休憩をけずり

記録を書き、

 

夫が子どもをみれる土日には

残業をたくさんしました。

 

休みの日も仕事のことが

頭から離れません

 

「誰かに迷惑がかかっていたら

どうしよう」

 

「何か重大なミスを

起こしてるんじゃないか」

 

そんな不安で頭がいっぱいで、

不眠はさらに

ひどくなっていきました。

 

「看護師なんか向いてない、

辞めたい」

 

「いや、

辞めたいなんて甘えだ」

 

「仕事やめて、

どうやって暮らしていくのか」

 

仕事中も、家にいても

そんな考えばかり浮かびます。

 

仕事中はそれでも頑張って、

私なりに「平静な私」を

演じていました。

 

でも帰宅すると不安で不安で

涙とイライラがとまりません

 

【精神科受診への葛藤】

うつとは思わなかったものの、

不眠であることは

自覚し始めていました。

 

マイナス思考が止まらず、

本当につらくて

しかたがありませんでした。

 

精神科受診、という言葉も

頭をよぎりました。

 

「病名がついて

職場にばれたらどうしよう」

 

「働けなくなったら生活も困る」

 

そんな思いこみ、恐怖で、

精神科を受診することが

できませんでした。

 

家庭の事情で

日勤と深夜勤務だけ

していましたが、

 

深夜夜勤を減らすことは

まったく

思いつきませんでした。

 

結局わたしは

精神科受診しなきまま、

仕事をつづけました。

 

その結果ついに

職場でパニックを起こし、

休職することになったのです。

 

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【看護師のうつ闘病記をみつける】

休職直後の私は

どん底にいました。

 

「私は本当にうつなの?

怠けているだけではないのか?」

 

「看護師として復帰できるの日が

本当にくるのだろうか」

 

そんな思いが

グルグル頭をまわっていました。

 

毎日毎日、

同じような境遇にある人の話

必死にネットで探しました

 

そんなとき

目に止まったのがこの本です。

 

著者は

うつ克服専門カウンセラーの

後生川礼子さんです。

 

現役看護師だった後生川さんの

壮絶なうつ病体験

赤裸々につづられています。

 

ちなみに

私が読んだのは2015年版ですが、

その後加筆された改訂版が

2019年に発売されています。

 

精神科や心療内科へ行く事は、

だれでも抵抗を感じるのでは

ないでしょうか。

 

(中略)

 

その小さなプライドのために

結果的に対応が遅くなってしまい、

症状は悪化、

落ちる所まで落ちて行ってしまう事になるのです。

 

(「[改訂新版]あなたのうつ 絶対克服できます!」より引用)

 

そのとおりです。

 

まさに私は、

落ちるとこまで落ちました。

 

「できる私でいたい」

 

そのプライドが邪魔をして、

受診に踏み切れなかったからです。

 

でもこの一節を読んで

「同じように思う人がいるんだ・・・」

という安堵感を覚えました。

 

【同じような立場にいる人のうつ闘病記が、私の励みになった】

 

テレビの華やかな映像、

その中の笑い声、

ラジオの声、

さらには近所の人の話し声ですら、

 

苦痛でたまりませんでした。

 

(「[改訂新版]あなたのうつ 絶対克服できます!」より引用)

 

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著者が

自殺をあと一歩のところで

踏みとどまった出来事も、

書かれています。

 

その時、

一瞬だけ、

ほんの一瞬だけ

冷静になれたのです。

 

(中略)

 

「あれ、

わたしに感情が戻ってきている」

 

もう少しだけ

生きていみる事を決め、

足を止めました。

 

(「[改訂新版]あなたのうつ 絶対克服できます!」より引用)

 

148cmnonitijyo.hateblo.jp

 

同じような境遇を経験したからこそ、

著者のうつのつらさが

手に取るようにわかりました。

 

それと同時に

「私と同じような症状の人が

他にもいるんだ」

と思いました。

 

うつは誰でも

かかる可能性があります。

 

しかし

苦しいうつ体験を共有できる人

めぐり合える機会は

 

なかなかないのが

現実ではないでしょうか。

 

「うつにかかっているのは

この世の中で私ひとりではないか」

 

という不安

常に抱えながら生きることは

相当つらいです。

 

そんな時にうつ当事者の本

「大丈夫だよ」と

声をかけてくれる大事な本のです。

 

【本からもらった生きる希望】

仕事を休職したとき、

私はもう看護師として働けないと

思いました。

 

けれど私は、本を通じて

うつを克服して

新たな人生を歩んでいる人がいることを

知りました。

 

うつは人生の終わりではない。

新しい人生の始まりなのです。

 

わたしはそれを、

多くの本を読むことで

知りました。

 

自分で自分を肯定できない分は

本が私を肯定してくれました。

 

本がなかったら、

いまの私はいません。

 

だから、これからも

同じようにうつで苦しんでいる人へ

少し昔の「わたし」へ、

 

その苦しさが

少しでもラクになる本を届けるために、

ブログを書き続けていきます。

 

よろしくお願いします。

 

ではまた。

 

【今回紹介した本はこちら】

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