148センチの日常

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【生も死も日常のなかに】武志とアナグマさんが教えてくれた「からだがなくなっても、心は残る」ということ

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こんにちは、

こゆきうさぎです。

 

みなさんはアナグマさんを

見たことがありますか?

 

 

【死んでからだがなくなっても心は残る、とは】

絵本「わすれられないおくりもの」の

表紙には、

ひとりひとりに何かを教える

アナグマさんの姿が描かれています。

 

 

「わすれられないおくりもの」の

アナグマさんは、

賢くてとても穏やかで

やさしいアナグマさんでした。

 

そんなアナグマさんが

ふしぎなことを教えてくれました。

 

アナグマは、

死ぬことをおそれては

いません。

 

死んで、からだがなくなっても、

心は残ることを、

知っていたからです。

 

だから、前のように、

からだがいうことを

きかなくなっても、

 

くよくよしたり

しませんでした。

 

(「わすれられないおくりもの 」より引用)

 

「心が残る」とは、

いったい

どういうことなのでしょうか。


しかも

「心が残る」と知っていると

 

年をとって

からだが動かなくなっても

くよくよしないというのですから、

 

「心が残る」とは

なんだかものすごいことのように

思えます。

 

【朝ドラ・スカーレットの武志もまた、心を残していった】

先日、朝ドラ・スカーレットを

見終わりました。

 

最終週は、ほぼ毎日のように

泣きながら見ていましたが、

 

最終回を見ているときには

涙は出ませんでした。

 

でもそのあと、

武志役・伊藤健太郎さんの

インタビューを読んでいたら

 

「わすれられないおくりもの」の

アナグマさんと武志が重なり、

ボロボロ泣いてしまいました。

 

www.nhk.or.jp

とても気に入ったお皿が

完成したという出来事、

 

お母ちゃんと一緒に

ごはんを食べたという出来事、

 

そして、

白血病になってしまった

という出来事。

 

僕は武志を演じているとき、

自分が死んでしまうということを、

 

そんな

たくさんの出来事のひとつ

としか

考えていませんでした。

 

(「川原武志役・伊藤健太郎さんインタビュー3 -特集記事 | NHK連続テレビ小説「スカーレット」 」より引用)

 

 

生きることも死ぬことも

出来事のひとつで、

 

日常のなかのひとつで、

特別なことではないのです。

 

 

ドラマでは

武志がいなくなったあとの

それぞれの日常がえがかれて

最終回がおわりました。

 


八郎は自分のやりたいことへ

向かい、

 

喜美子もまた

作陶と穴窯を続けていく。

 

見た目には変わらない日常でも

それぞれのなかには

「武志が残したもの」が

ちゃんとあって、

 

それぞれの胸のなかに

それぞれの武志が

生き続けている。

 

そうか、

これが「心が残る」ということか。

 

わたしの中に

「心に残る」ということが

ストンと落ちてきた瞬間でした。

 

【しんどい時ほど、日常にとけこむ生きる糧を、しっかりつかむ】

 

みんなだれに、

なにかしら、

アナグマの思い出がありました。

 

アナグマはひとりひとりに、

別れたあとでも、

たからものとなるような、

ちえやくふうを

残してくれたのです。

 

(「わすれられないおくりもの 」より引用)

 

アナグマさんの生きている姿は

もう見ることができません。

 

絵本をいくら戻っても、

そこには「生きていたときの」

過去のアナグマさんの姿しか

ないのです。

 

武志の生きている姿もまた、

もう見ることはできません。

 

生きていたときの武志の姿は

映像のなかに残されていても、

それは

「生きていたときの」武志です。

 

でもアナグマさんさんが

たくさんの友だちの心に

残していったものがあるように、

 

武志もまた、

たくさんのものを

残していきました。

 

目に見える陶芸作品や

目に見えない思い出は、

 

アナグマさんの残した

知恵や工夫のように、

 

それぞれが、それぞれの日常に

やわらかにとけ込んでいって、

 

これからを生きていくための

糧となってくれるでしょう。

 

しんどい時こそ

自分の今までの毎日のなかに

とけこんでいる生きる糧を

しっかりつかんで「いきましょう」。

 

ではまた。

 

【今回紹介した本はこちら】