148センチの日常

ちょっとラクに日々生きる!うつになったから思うこと、大好きな本や暮らしの出来事をつづるブログ

【うつ症状と私10】受診をためらわせた、ほんとうの理由

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【有給休暇をもらって休んだものの】

職場でパニックとなり、

まず3日間の有給休暇を

もらいました。

 

「診断書がないと、

休みはあげられても

1週間くらいまでだから・・・」

 

そんな上司のコトバが

頭のなかで何回も

まわっていました。

 

 

日中は完全に

私ひとりでした。

 

子どもたちは園や学校、

夫は仕事です。

 

「母親」も

「妻」も

「看護師」も、

演じる必要がありません。

 

きっと普通ならこういうとき、

あー自分でいられる、ラクだなあ、と

思うのでしょう。

 

ところが私の頭のなかでは

「なんの役割もできないヤツだな!

母親も妻も看護師も、

まともにできないのかよ!」 

 

という自分の声が、

ずっと聞こえ続けるのです。

 

だれも私のことを責めてはいないのに、

当の私が、

「私」を責めるのです。

 

とにかくつらくて、

生きていることがつらくて、

自分がこの世界に存在していることが

悲しくて、

どうしようもありませんでした。

 

家にいても、

焦りも涙も

とめどなく湧き上がります。

 

「なにかしなきゃ」

「このままでは、本当に役立たずだ」

「なにか、役に立たなきゃ、生きている意味がない」

 

そんな焦りで、

座ってじっとなんか

していられませんでした。

 

1階から2階、

2階から1階、

泣きながら

ずっと家中を歩き回りました。

 

でも、動き回ったところで

何も手につきません。

 

「誰かの何かの役に立たなきゃ、

私には生きている価値がない」

 

本気で

そう思っていました。

 

何かを演じない

素の自分でいることは、

私にとって苦しみでしか

なかったのです。

 

【精神科受診がこわい、ほんとうの理由】

さすがにこれでは

仕事にならない・・・

 

そこだけは

休んでようやく自覚しました。

 

すると今度は

「診断書を出さなきゃ」

「精神科を受診しなきゃ」

「電話して予約しなきゃ」

 

やらなくてはいけないことが

どんどん浮かび、追い立てます。

 

「診断書出したらもう、働けないんだな」

「役立たずって証明書をもらうってことだもんな」

「うつの看護師なんて、もう、どこにもやとってもらえないよ」

「私が働かないと、家計はどうなるの」

「住宅ローンも払えない、暮らせない、家を売るしかない」

 

このときの私にとって、

精神科を受診して

診断書をもらうことは、

 

お墨付きの休みをもらって

治療をして楽になるための方法

ではなく

 

自分はダメな人間なんだ、と

落第点をもらいにいくこと

 

だったのです。

 

だから、

どうしても

どうしても、

受診しなくてはと思っていても、

 

精神科の予約電話を

かけられませんでした。

 

【うつ症状と私11】へつづく