【雨雲のなかの光】自分の中の“何か”が、重たく深く沈みこむ日に。

重たく沈むような雨雲

その先に見える光

重たい、

自分の中の“何か”が

深く深く

沈みこむ、

そんな日がある

雨の降る日もある

風の吹く日もある

重たく湿った漆黒の雲で

絶望しか見えない日もある

でも、

おなじに見える日も

おなじじゃない

ゆっくりと、

気づかない風が

かたつむりのような速さで

黒い雲をどこかに運んでいる

その雲の合間に、

自分の底には

かすかな光が見える

ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。

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幡野　広志 ポプラ社 2019年05月28日頃

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