148センチの日常

ちょっとラクに日々生きる!うつになったから思うこと、大好きな本や暮らしの出来事をつづるブログ

【とある小さな短編集が教えてくれたこと】自分の中身を育てるのは「経験」しかない

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モーツァルトよりもアイネクライネナハトムジークらしい!?1冊】

こんにちは。

 

こゆきうさぎの

「小さな1冊本屋さん」店主の

こゆきうさぎです。

 

 

今日のイチオシ!の1冊は、

モーツァルトの曲

アイネクライネナハトムジーク

よりも

アイネクライネナハトムジーク

らしい、

あったかな短編集

 

 

です。

 

 

アイネクライネナハトムジークってどんな意味?】

アイネクライネナハトムジーク

ドイツ語です。

 

アイネクライネ=とある小さな

    ナハト=夜

   ムジーク=音楽

 

つまり

 

アイネクライネナハトムジーク

とある小さな夜の音

 

となります。

 

その意味のとおり、

小説「アイネクライネナハトムジーク」には

6つの短編がおさめられていて

 

まさに

「とある小さな夜の短編集」

です。

 

伊坂幸太郎小説にはめずらしい、こわくない短編集】

アイネクライネナハトムジーク

アンソロジーをのぞけば

2番目に読んだ

伊坂幸太郎さんの小説です。

 

伊坂幸太郎小説は

奇妙・恐ろしい小説が

多いそうなのですが、

 

あとがきで著者自身も

言及しているように

アイネクライネナハトムジーク

という小説

伊坂幸太郎さんの作品にしては

めずらしく、

 

恐ろしさや奇妙さのある設定が

ほとんどない作品

 

いやむしろ

 

こころ温まる小さな短編集

 

です。

 

伊坂幸太郎さんのお話は

まだ読んだことがないけれど、

怖い話はニガテ・・・

 

という方にも

アイネクライネナハトムジーク」は

とってもオススメしたい短編集です。

 

【ゆっくりとしたつながりが、温かい気持ちをはこんでくれる】

アイネクライネナハトムジーク」に

収録されている6つの短編集は、

一見なんのつながりもない話に

見えます。

 

実際

6つの短編は

1つ1つの独立した話として

楽しむこともできます。

 

しかし

初めから順番に読んでいくと、

 

それぞれの話の

ちょっとしたところが

さり気なくつながっていて、

 

そのつながりが

ゆっくりと

ふわっとした温かい気持ちを

もたらしてくれるのです。

 

【自分の中身を育てるのは「経験」しかない】

 

ただそこで、

大雑把なラフコピーとして挙がっていたものが、

 

「年齢を重ねても

人生は変わらない。

 

経験を重ねるからこそ

人は変わる」

 

といった内容で、

 

わたしは何とも、複雑な気持ちになった。


(「アイネクライネナハトムジーク 」より引用)

 

この部分を読んで、

わたしも主人公と同じく

フクザツな気持ちになりました。

 

わたしは今、アラフォーですが

子どものころ想像していたアラフォー

ものすごく「オトナ」でした。

 

けれど

自分自身がアラフォーになってみて

思うのは、まさに

 

「年齢を重ねても人生は変わらない。

経験を重ねるからこそ人は変わる」

 

ということです。

 

わたしという「外見」は

1つ1つ年齢を重ねているけれど、

「中身」はどうでしょうか。

 

わたしの「中身」は実は

なんの成長も

していないのではないか、と

 

ふと恐ろしくなるときが

あります。

 

「中身」を育てるのは

経験です。

 

でもわたしは

失敗をおそれるあまり、

行動しない

経験しないという道を

たくさん選んできてしまいました。

 

でも今さらそれを悔やんでも、

しかたありませんし、

 

泣く必要はありません。

 

「年齢を重ねても人生は変わらない。

経験を重ねるからこそ人は変わる」

 

そのことに

気づけたからこそ、

 

経験する人生を

これから選びとれるのですから。

 

ではまた。

 

【今回紹介した本はこちら】