【うつをラクにする本3】うつのつらさをわかってくれる人がいる!絶望の中で、泣きながら読んだ本
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- 【「つらさをわかってくれる人がいる」と思えた本】
- 【「ツレうつ」を読んで、自分がうつ病なことを受け入れることができた】
- 【「ツレうつ」を読んだ夫の変化】
- 【「ツレうつ」は本人もまわりも支えてくれる本】
- 【今回紹介した本はこちら】
【「つらさをわかってくれる人がいる」と思えた本】
うつ真っただ中の私は、
「うつなんてかかっているのは自分ひとりだ」
「こんな役に立たない人間はいらない」
と毎日毎日思っていました。
夫も家にいるときはそばにいてくれましたが、私の内面でおこっている「つらさ」「苦しみ」がどんなものなのかはやっぱりわかりきってはもらえません。
それは夫の理解する力が足りないのではなく、
- 苦しいとかつらいとか「見た目ではわかりにくいもの」
- 「自分が経験していないこと」
を理解するのは本当にむずかしいことだからです。
でも、その苦しみの真っただ中にいる人がラクになるときは、
その苦しみを「わかってくれる人がいる」と思えたときです。
そんな苦しい時期に読んだ本が「ツレがうつになりまして。」でした。
「ツレがうつになりまして。」(ツレうつ)は、映画やドラマ化もされた有名な作品です。
うつ病になってしまった「ツレ(夫)」さんのことを妻である著者の「私」がマンガでつづったコミックエッセイです。
マンガなので、とにかく読みやすい。
この本は「うつを抱える本人」とそれを「支えるまわりの人」に本当に必要な本だと思います。
【「ツレうつ」を読んで、自分がうつ病なことを受け入れることができた】
当時仕事を休職していた私でしたが、毎日毎日頭の中は
「休んでいて申しわけない」
「家にいるのに、家事もしなくて申しわけない」
の思考ループ状態。
「自分がうつ病なんてウソだ」
「ただ私はなまけているだけなんだ」
と思っていました。
つまり、自分が「うつ病」であることを自覚しきれてなかったのです。
でも、「ツレうつ」に出てくるうつの症状は私にあてはまるものばかり・・・
音楽が聞けない、テレビの音がつらい(「ツレがうつになりまして。」より引用)
「私の症状とおんなじだ!」
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なまけ病(自分はなまけていると思ってしまう)、
「申しわけなく思ってたのは、ツレさんも同じだったんだ・・・
私だけじゃなかったんだ・・・」
↓詳しくはこちらをどうぞ
私は「ツレうつ」で、
「自分の症状をわかってもらえた!」という気持ちを持つことができ、
同時に
自分は「うつ病なんだ」と自覚することができたのです。
【「ツレうつ」を読んだ夫の変化】
この本はマンガなので普段は読書をしない夫でも、すぐ読み終えることができました。
「ツレうつ」を読んだ夫は、うつ症状がすごかった私の様子をみても
「あ、今、なまけ病状態だな」
「申しわけない病になっているな」
「これはうつの症状でマイナス思考になっているのか」
と落ち着いて受け止めることができたようです。
そのおかげで、夫は私がうつ症状全開!で騒いでいても怒り返してくることはほとんどなく、
「いいんだよ、一日なんもしてなくても。いまは病気で仕事を休んでるんだから」
「大丈夫大丈夫!なんとかなる」
と、ずっと言い続けてくれました。
夫の本心はどうあれ(笑)、言葉だけでも「大丈夫、休んでていいんだよ」と言ってもらえたことは、私にとって本当に大きい支えでした。
その言葉は私の「不安な気持ち」を落ち着かせてくれる魔法の言葉でした。
【「ツレうつ」は本人もまわりも支えてくれる本】
実はうつになる前にも「ツレうつ」は読んでいました。
そのときはうつってこんな症状なんだ、というくらいで、おもしろい本の一冊というくくりでした。
でも、実際に自分がうつになってこの本のすごさを知りました。
「今まではなんでもカンペキでなくちゃダメだって思って病気もカンペキに治そうと思ってたけどでも自分は ちょっと調子が悪いくらいがちょうどいいんだやっとそう思えるようになったよ」(ツレさんの言葉)(「ツレがうつになりまして。」より引用)
全部全部、完全に完ぺきに良くならなくてもいいんだ。
「ちょっと調子が悪い」くらいでいいんだ。
ツレさんのこのコトバを読んで、完全に治らなければと思っていた自分のココロが本当にラクになりました。
【今回紹介した本はこちら】
【続編】
その後のツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫) [ 細川貂々 ]