148センチの日常

ちょっとラクに日々生きる!うつになったから思うこと、大好きな本や暮らしの出来事をつづるブログ

【エッセイ×絵本】もらうことばかり考えていると、幸せは逃げていく!あたえる幸せ、もらう幸せを味わおう

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「なんでありがとうって、言ってくれないの?」

 

そんな風に思うこと、

ありませんか。

 

実はそれは

もらうことばかり

考えていませんか

という

自分からのサイン

なのです。

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【もらうことばかり期待している自分に、さようなら】

 小説家・曽野綾子さんのエッセイに

こんな文章がありました。

 

年取って、

別に若い者と張り合うことは必要ないが、

人間としての原則的な関係は

間違いなく平等だ。

 

しかし老年になると、

気の緩みからか、

もらうことばかり期待して、

頑張って一人の暮らしを続けたり、

ごく些細なことでも人に与えようとする気力に欠ける人が

たくさん出て来る。

 

いきいきとした晩年を過ごしている人たちは、

どこかで与えることを知っている人たちである。

 

(「晩年の美学を求めて」より引用)

 

自分が与えていないものは

自分に返ってきません。

 

自分に感謝が返ってこないのは、

自分が人に

感謝をしていないから

です。

 

私は何も与えていないし

もらってもいないよ、

と思う方もいるでしょう。

 

でも、そんなことはありません。

 

人はいくつになっても

何かを与えながら

何かをもらいながら、

人生を歩んでいます。

 

そしてそれこそが、

幸せのもとなのです。

 

それを教えてくれる

1冊の絵本があります。

 

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【あたえる幸せ、もらう幸せ】

サリー・ウィットマン作、

カレン・ガンダーシーマー画、

そして詩人の谷川俊太郎さん訳による

絵本です。

 

バーソロミューは、

ネリーという女の子の隣の家に住む

おじいさんです。

 

バーソロミューネリー

ネリーがまだ赤ちゃんだった頃から

たくさんの楽しい時間を

一緒に過ごしました。

 

やがてバーソロミューは更に年をとり、

ネリーはぐんぐん成長していきます。

 

そしてある日、

バーソロミューは

転んだことがきっかけ

車いす生活になってしまうのです。

 

バーソロミューは 

くるまいすにのって

かえってきた。

 

そのめは 

もう 

ほほえんでいなかった。

 

「これで 

さんぽは 

おしまいだな」

 

「そんなことないよ」

ネリーはいった。

 

「わたしが 

つれてってあげるもん」

 

(「とっときのとっかえっこ」より引用)

 

バーソロミューとネリーは

「与えること」を

知っている人たちです。

 

バーソロミューがネリーに

おしみなく与えた愛情は

めぐりめぐって

ネリーからバーソロミューに

返ってきます。

 

それだけではありません。

 

ネリーはきっとこの先、

バーソロミューからもらった愛情

見返りなんて求めず

みんなに与えていくでしょう。

 

【自分で自分に「ありがとう」を贈る】

最初から

もらうことばかり考えている人は

心が満たされていません。

 

さびしい心を

モノで埋めようとしているのです。

 

その心が満たされなない限りは、

ずっと欲しい欲しいと言い続けるでしょうし、

幸せはおとずれないでょう。

 

 

では一体、どうすれば

もらうことばかり考える人生に

さよならできるのでしょう。

 

こたえは簡単です。

 

自分で自分に「ありがとう」を

贈るのです。

 

人になにかを与えるには

まず自分の心のコップを

満たすことが必要です。

 

そのコップを

自分で自分に贈る「ありがとう」で

満たせばいいのです。

 

毎日お風呂につかりながら、

あるいは寝る前に、

今日1日がんばった自分に

「ありがとう」を贈りませんか。

 

そうすればきっと、

あなたの心のコップは

たくさんの愛情でいっぱいになるでしょう。

 

その時こそ、

もらうことばかり考えていた人生に

さよならを言う日なのです。

 

【今回紹介した本はこちら】

晩年の美学を求めて【電子書籍】[ 曽野綾子 ]

 

とっときのとっかえっこ /童話館出版/サリ・ウィットマン

 (残念ながら2019年9月現在「とっときのとっかえっこ」は絶版です。

図書館所蔵をぜひ検索してみてください)