148センチの日常

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【ニガテな友達】「やりすごす」付き合い方も、人生には必要

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【みんなと仲良くならなきゃ、という思い込み】

「友だちと仲良くしましょう」

 「はーい!」

 

小学入学のとき、よく聞く言葉です。

 

でも

「どうがんばっても気が合わない人」は、

必ずいます

 

 

その事をおとなは知っているはずなのに、

こどもたちには

「みんなと仲良くしましょう」

と言ってしまう。

 

おとなの言う事を素直に聞く子ほど、

「みんなと仲良くならなくちゃ」

「友だちを作らなくちゃ」

と思い、

がんばってしまいます。

 

その結果

「全員と仲良くならないといけないんだ」

「友だちがいない自分はおかしいんだ」

と悩み、苦しむことになります。

 

その考えを持ったまま、

「おとな」になってしまったら

どうなるでしょうか。

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 【苦手な人がいてもいい】

「みんなと仲良くなれない」と苦しむあなたへ、

ぜひおすすめしたい本があります。

 

「友だち幻想」は

社会学者である菅野仁(かんのひとし)さんの著書です。

 

少し言い回しが難しいところもありますが、

中学生以上なら読めます。

 

「友だち幻想」とは

「誰とでも仲良くなれるという考えは、幻想だ」

と教えてくれる本です。

 

そもそも世の中には

どうがんばっても「自分と気が合わない人」は

必ずいます。

 

どうしてもあの子のことを好きになれない、

苦手だな、

と思ってしまう自分を

責める必要はないのです。

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【苦手な人を「やりすごす」ことが大事】

では「どうがんばっても気が合わない人」と、

どう接したらいいのでしょうか。

 

「全員と仲の良い友だちになることは無理」

 だからといって、

「無視」していいというわけではありません

 

そういう偶然の関係の集合体の中では、

当然のことですが、

気が合わない人間、

あまり自分が好ましいと思わない人間とも

出会います

 

そんな時に、

そういう人たちとも

「並存」「共存」できること

大切なのです。

 

(「友だち幻想」より引用)

 

相手は自分と気が合わないだけです。

 

無理して仲良くする必要はありませんが、

無視する必要もありません。

 

「やりすごす」という発想

無理に関わるから傷つけあう

 

そもそも、クラス全員が仲良くできる、

全員が気の合う仲間どうしであるということは、

現実的には不可能に近いことです。

 

(中略)

 

そんなとき、

ムカツクからといって攻撃すれば、

ますますストレス過剰な環境を作り、

自分のリスクも大きくすることになるのです。

 

だから「気に入らない人とも並存する作法」が大切

(中略)

露骨に“シカト”の態度を誇示するのも、

攻撃と同じ意味を帯びてしまうことになります。

 

朝、廊下や教室で会って目があったりしたら、

最低限の「あいさつ」だけは

欠かさないようにしましょう。

 

(「友だち幻想」より引用)

 

あいさつをする、ということは

相手がそこに存在していることを

認めるということです。

 

自分と気が合わない相手であっても、

相手の存在そのものまで消す権利、

 

つまり「相手を無視する権利」は

私にもあなたにも、

誰にもありません。

 

苦手な相手と無理に関わろうとするのでなく、

「あいさつ」して

お互いに同じ空間にいることは許す。

お互いが存在していることは認める。

 

その後は無理に関わらず、

お互いほどよい距離をおいていいのです。

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 【無理に関わりすぎず、ほどよい距離を置こう】

日本には多分、

「みんなと仲良くならなくちゃ」

という呪縛から逃れられず

苦しんでいる人がたくさんいます。

 

小さい頃からそういう考え方を

色んなおとなから

教え込まれてしまうからです。

 

その呪縛を解いてくれるのが

「友だち幻想」

という本です。

 

「苦手な人との付き合い方」に悩むあなたへ、

ぜひ手にとって欲しい本です。

 

【今回紹介した本はこちら】

友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える [ 菅野仁 ]