148センチの日常

ちょっとラクに日々生きる!うつになったから思うこと、大好きな本や暮らしの出来事をつづるブログ

【うつ症状と私5】「どん底期」と「おっくう感」でつらい私を支えた本

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【うつについて知ることは大切】

こんにちは、

こゆきうさぎです。

 

うつ病の知識をもつことは

治療を続けていくためにも

大事です。

 

なにも知らずに治療を続けることは

新たな不安を生むからです。

 

また、

「○○をすれば、必ず治る!」

などのあやしい情報に

まどわされないために

 

正しい知識を知ることは

とても大切です。

 

 

わたしは以前、

看護師をしていましたが

実はうつ病については

そこまで詳しくありませんでした。

 

うつ病のについての本を

何冊も読むようになったのは、

自分がうつ病になってからです。

 

その中で、

とても心の支えになった本

ご紹介します。

 

 

【1日15時間眠る日々】

抗うつ剤の内服を始めて

3週間ほどしたころでした。

 

内服のせい、というよりは

身体も脳も疲れ果てていたせいで

過眠症状がとても強いころでした。

 

睡眠時間は

1日10~15時間、

ときには18時間くらいの日も

ありました。

 

そんな頃に読んだのが

こちらの本です。

 

「軽症うつ病」は新書で字も多めです。

 

ですが、

その頃の私でも読むことができました。

 

起きている時間が少ない中、

少しずつ

メモをとりながら読みました。

 

読み終わるまでに

かなり時間がかかりましたが、

 

その時とったメモは

今でも心の支えになっています。

 

【うつどん底期を支えた「急性期治療の七原則」】

うつ病と診断されたころは

うつ症状のどん底期でした。

 

そんな中、

「軽症うつ病」に書かれていた

「急性期治療の七原則」が

私の心の支えでした。

 

「急性期治療の七原則」とは、

治療者が本人やその家族に告げる

七原則のことです。

 

その中でも原則1は、

不安が襲ってくるたびに

繰り返し読みました。

 

軽いけれども

治療の対象となる「不調」であって、

単なる気のゆるみ」や「怠け」ではないことを告げる

 

(「軽症うつ病」より引用)

 

うつどん底期の私は

仕事を休んでいる罪悪感

いっぱいでした。

 

「仕事に行けないなんておかしい」

「自分が怠けているだけではないか」

 

と考えてしまうのです。

 

今までは体調が悪くても、

鎮痛剤や風邪薬を飲みながら

仕事をしてきました。

 

具合が悪ければ

薬を呑んで働く、

 

それが当たり前だったのです。

 

少ないスタッフで

看護業務をまわしている現実も

十分わかっています。

 

それらの経験が

 

「仕事を休んで

まわりに迷惑をかけている

ダメなやつだ」

 

「薬を飲んだから、

仕事にいけるばずだ」

 

と、不安に拍車をかけるのです。

 

体調管理ができない看護師なんて

社会人として失格だ」

 

こんな思考が常に頭の中にあり、

自分を責め続けます。

 

その思考を和らげてくれたのが、

「急性期治療の七原則」の原則1

でした。

 

軽症うつ病 「ゆううつ」の精神病理【電子書籍】[ 笠原嘉 ]

 

何度も原則1を読み、

 

「いま私は

治療すべき不調をかかえているのだから、

 

怠けているわけでも、

気がゆるんでいるわけでもない

 

と、何度も自分に言い聞かせました。

 

そうやって、

どうにか自分を

この世につなぎとめていました。

 

【おっくう感が強く残る毎日】

その後、

内服と休養のおかげもあり、

 

「ゆううつ気分」

「不安イライラ感」は

軽くなりました。

 

うつ症状が最もつらかった時期を

抜けたのです

 

しかし、なおも続いていたのは

「おっくう感」でした。

 

このころの私は、

「ゆううつ気分」

「不安イライラ感」ともに

ほぼ完全に消えた。

 

しかし、

その後に「おっくう感」だけが残り、

これが長々と続くような場合。

 

(「軽症うつ病」より引用)

 という状態だったと言えます。

 

 

「テレビはみたくない」

「人に会いたくない」

「外に出たくない」

 

何をするにもおっくうで、

やりたくないのです。

 

はた目からみたら

ぼーっ座っているようにしか

見えなかったでしょう。

 

具合のいい日は、

仕事に行けるかなと思う日も

あるのです。

 

けれど、時間が経つとまた

不安やゆううつが襲ってきて、

その気持ちを打ち砕きます。 

 

治療中、症状に一進一退のあること

三寒四温的な起伏のありうること)を

繰り返し告げる

 

(「軽症うつ病」より引用)

 

「急性期治療の七原則」の原則5も、

そんな私をラクしてくれました。

 

「いまは私は

 うつの三寒四温中なんだ…」

 

そう思うだけで

つらい日も

なんとか生きられました。

 

 

また「おっくう感」

 

  1. 何かに手をつける
  2. 続けられる
  3. 面白いと思えるようになる

 

という三段階を経て回復する、

と述べられていました。

 

そこで私は読書は続けつつ、

あらたに新聞も読むようにしました。

 

時事ニュースは避けながら、

  • 読者投稿欄
  • コラム欄
  • 4コマ漫画
  • チラシ

を、ながめました。

 

ストレッチが元々好きだったので、

動画をみながら

自宅ヨガも始めました。

 

家の片づけも始めました。

 

小さいほうきを準備し、

調子が良い時に

はき掃除をしました。

 

調子が悪い日は、

ぼーっと過ごました。

 

そんな毎日でした。

 

【それでもなんとか生きていられた】

はたから見たら

ぐうたらな生活にしか

見えないわたしでしたが、

 

わたし自身も

そのことがつらかったです。

 

なんの役にも立たない自分が

ただそこに在るということ、

 

その事実が

ズンと肩にのしかかっていました。

 

この世から消えようと思ったことも

何度もありました。

 

↓詳しくはこちらの記事をどうぞ

148cmnonitijyo.hateblo.jp

 それでもなんとか

生きていられたのは、

 

本のおかげなのです。

 

いまもし、

あなたもしんどくて

おっくうで、

 

どうにもならない時間を

生きているならば、

 

本の力を

借りてみてください。

 

本はいつでも、

わたしのそばに

あなたのそばにも

そっと居てくれます。

 

ではまた。

【今回紹介した電子書籍はこちら】