148センチの日常

ちょっとラクに日々生きる!うつになったから思うこと、大好きな本や暮らしの出来事をつづるブログ

【うつをラクにするおすすめ本を紹介5】【うつの症状6】「軽症うつ病(1996)/笠原嘉」 急性期と「おっくう感」を乗り越える

もくじ

 

【うつについて知ることは大切】

病気について知識をもつことは、治療を続けるためにも大切なことです。

それはうつ病も同じです。

何も知らずに治療を続けることは、新たな不安を生みます。

 

私は看護師ではあるものの、うつ病について詳しくなかったため、うつ病の解説本は何冊も読みました。

その中で、とても心の支えになった本をご紹介します。

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【「軽症うつ病」を読んだ頃の私】

私がこの本を読んだのは、抗うつ剤の内服治療を始めて3週間ほど経った頃でした。

 

過眠症状がとても強く、1日10~15時間、なかには18時間くらい眠る日もありました。

 その頃の日記も数行程度の日がほとんどでした。

 

 

そんな頃に「軽症うつ病」という本に出会いました。

 

「軽症うつ病」は新書で字も多めです。

ですが、その頃の私でも読むことができました。

 

起きている時間が少ない中、少しずつメモをとりながら読みました。

 

読み終わるまでに時間はかかりましたが、そのメモは今でも心の支えになってくれています。

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【ゆううつ気分・不安・イライラが非常に強い急性期のころの私】

ゆううつ気分や不安イライラが非常に強かった急性期のころ、「軽症うつ病」に書かれていた「急性期治療の七原則」は私の心の支えでした。

 

「急性期治療の七原則」とは、治療者が本人やその家族に告げる七原則のことです。

 

その中でも原則の一つ目は、不安が襲ってくるたびに繰り返し読みました。

 

軽いけれども治療の対象となる「不調」であって、単なる気のゆるみ」や「怠け」ではないことを告げる

(「軽症うつ病」より引用)

 

急性期のころの私は、仕事を休んでいる罪悪感でいっぱいでした。

 

「仕事に行けないなんておかしい」

「自分が怠けているだけではないか」

と考えてしまうのです。

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今までは体調が悪くても、鎮痛剤や風邪薬を飲みながら仕事をしてきました。

少ないスタッフで看護業務をまわしている現実も、十分わかっています。

 

それらの経験が

「仕事を休んでまわりに迷惑をかけているダメなやつだ」

「薬を飲んだから仕事にいけるばずだ」

と、不安に拍車をかけるのです。

 

体調管理ができない看護師なんて社会人として失格だ」

こんな思考が常に頭の中にあり、自分を責め続けます。

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その思考を和らげてくれるのが、この「急性期治療の七原則」の原則1でした。

 

何度も原則1を読み、

「いま私は治療すべき不調をかかえているのだから、怠けているわけでも、気がゆるんでいるわけでもない

と何度も自分に言い聞かせました。

 

そうやって、どうにか自分をこの世につなぎとめることができました。

 

【おっくう感が強いころの私】

その後さいわいにも私は、「ゆううつ気分」「不安イライラ感」が軽くなり、急性期の時期を抜けることができました。

 

しかしその後に待っていたのは「おっくう感」でした。

 

このころの私は、

「ゆううつ気分」「不安イライラ感」ともにほぼ完全に消えた。しかし、その後に「おっくう感」だけが残り、これが長々と続くような場合。

(「軽症うつ病」より引用)

 という状態だったと言えます。

 

「ゆううつ感」「不安・イライラ感」は時々現れますが程度は軽くなっていました。

 

けれど

「テレビはみたくない」

「人に会いたくない」

「外に出たくない」

という気持ちがとても強く、起きたらほとんどの時間は座って過ごしていました。

 

何をするにもおっくうで、やりたくないのです。

 

はた目からみたら、ぼーっ座っているようにしか見えなかったでしょう。

 

具合のいい日は、仕事に行けるかなと思う日もあるのです。

けれどまた不安やゆううつが襲ってきて、その気持ちを打ち砕きます。 

 

治療中、症状に一進一退のあること(三寒四温的な起伏のありうること)を繰り返し告げる

(「軽症うつ病」より引用)

 

「急性期治療の七原則」の原則5も、まさにそんな私をラクしてくれました。

三寒四温なんだ、と思うだけで、つらい日もなんとか生きて乗り越えられました。

 

また、「おっくう感」

  1. 何かに手をつける
  2. 続けられる
  3. 面白いと思えるようになる

という三段階を経て回復する、と述べられていました。

 

そこで私は読書は続けつつ、あらたに新聞も読むようにしました。

時事ニュースは避けながら、読者投稿欄やコラム欄、4コマ漫画、チラシを眺めました。

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またストレッチは元々好きだったので、動画をみながら自宅ヨガを始めました。

 

家の片づけも始めました。

小さいほうきを準備し、気分が良い時にまわりを掃くようにしました。

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もちろん体調が落ち込んでいる日は、できない日時もありました

 

ヨガは止めてしまいましたが、幸いにも他は続けることができています。

 

【「軽症うつ病」と今までの経過を振り返って】

今回は「軽症うつ病」という本がどのように私を支え続けてくれたかを、今までの経過を思い出しながら書きました。

 

この本は、うつを抱えた人とその家族に寄り添ってくれる本です。

 

ご本人だけでなく、まわりの方もぜひ手に取っていただければと思います。

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