148センチの日常

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【子育てのツボ】こどもは誉めずに「認めて」育てる

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【誉め続ける子育ては、しんどい】

誉める子育てが大流行しました。

 

けれど、

毎日誉めていると

こどもは誉められることに慣れてきます。

 

親も、

「誉めて育てなきゃ!」と

逆に追い詰められ、

うまく誉められないと

悩むようになります。

 

誉めることが悪いとは思いませんが、

なんでもかんでも

「誉める」のは

どうなのかな、と

日頃から思っていました。

 

 そんなとき、

先日紹介したこの本を読みました。

 

すると

「誉めるのではなく、認めるだけでいいんだ」

と、気持ちがラクなったのです。

 

 

 【誉めるのは「ほどほどに」する】

他者から承認される歓び

 

(中略)

 

社会的関係の中で、その人の活動なり、

あるいは存在そのものが認められる

 

(中略)

 

承認のモメントは、人間にとって非常に重要です。

だからこそ、「シカト(無視)」されると非常に辛いし、

しばしば承認をめぐって争いが起こることさえあります。

 

(「友だち幻想 」より引用)

 

 

「承認」=「認める」ことで

承認欲求が満たされ、

歓びに変わります。

 

しかし承認欲求がエスカレートすると

「認める」だけでは足りず

「誉める」ことを相手に要求していきます。

 

誉め続けることって、

実はしんどいです。

 

 

誉めることを求めてくる人は、

事実を言うだけでは満足しません。

 

事実を認めたうえで、

「それ、良いね」まで言ってもらいたいからです。

 

でも「それ良いね」と思っていないとき

「良いね」まで言うことを相手から要求されるのは

とってもしんどいです。

 

 

誉める子育てを続けていると、

こどもの「誉められて満足するレベル」を

とても高くしてしまいます。

 

誉めることが悪い、と

言っているのではありません。

 

誉めるのはほどほどに

と言いたいのです。

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 【できているところを「誉める」のではなく「認める」】

こどもは親に

「認めてほしい」

のです。

 

認める=事実を口に出すこと

です。

 

わが家では、

モノを床になるべく置かないのがルールです。

 

でも

朝着替えたパジャマが

床に散らばっていることも

よくあります。

 

だからこそ逆に、

パジャマが床にないときは、こどもたちに

「今日は床にパジャマがないね!」

 と、あえて口に出して事実を伝えるのです。

 

それはこどもたちに

「ちゃんとやれていること、母はわかっているよ」

承認のメッセージを送っていることと同じです。

 

誉めるのでなく

事実を口に出して伝えること=「認める」ことは、

親もこどももお互いにしんどくない

承認のしかたです。

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【良い事実はどんどん言葉にしよう】

「お皿、洗面台にいれてくれたね」

「ハンカチ、洗濯機にいれてくれたね」

「今日は目覚まし鳴る前に起きれたね」

 

そんな事実を、

できれば「良い事実」を

こどもに言葉にして伝えてみませんか。

 

それだけでこどもは

「お母さん、僕のこと見てくれてるんだ」と

安心します。

 

その安心感は、

「存在していいという安心感」そのものです。

 

安心感が土台にあるから、意欲が湧くのです。

安心があるから、いろんなことができるのです。

 

それは、こどもだっておとなだって

同じですよね。

 

失敗しても次に進めるのは、

失敗しても成功しても

自分の存在を認めてもらえるという

安心感があるからです。

 

つい、

「できてすごいね」と誉めたくなるのですが、

あえて誉めることはしません

 

その代わりに

「ありがとう」

「助かったよ」と、

伝えるようにしています。

 

誉めずに「認める」、

そして「感謝を伝える」こと。

 

それが大事なんだなと、

日々の子育てや

自分のうつの経験を通して

感じています。

 【今回紹介した本はこちら】

友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える [ 菅野仁 ]