【うつ症状と私4】コントロールできない怒り イライラで気持ちがどろどろする

【うつ症状の変化】

うつ発症まもないころは

• 気分がひどく落ち込む

• 自分を否定する

• 消えたいと常に考える

という症状がメインでした。

ところが5か月くらいした頃から、

「イライラ」が

ものすごく強くなってきたのです。

このイライラは突然、

発作のように現れます。

爆発的な強さをもっていて、

怒りの感情も混ざっています。

そのイライラは、

自分とまわりの人や物事に

向かっています。

当時の私の日記には

こんな言葉が書かれています。

「気持ちがどろどろして　

　イライラする」

「叫びたい」

「何のために私は生きているのか」

焦ってどうしよう、

というイライラではなく、

全てを壊してしまいたい

そんなイライラでした。

【役割を果たせない自分へのイライラ】

人は職場や家庭、地域で

いくつもの役割を持っています。

私の場合は大きくわけると

• 母親、

• 勤め人

• 夫とともに家庭を守る役割

です。

看護師として勤務中は

人のペースに合わせることが多く、

ミスがないよう

常に気を張っていました。

また小学生の息子は

当時反抗期の真っ最中でした。

「お母さんなんかキライ」

「お母さんうるさい」

毎日毎日

息子からはそんな言葉を

浴びていました。

夫は家事もしてくれました。

けれど

本当に助けてほしい夜の時間帯は

残業で家にいません。

息子に怒ってばかりで

母親としてもうまくできない。

仕事もうつで休職してしまった。

頭も働かず体もうまく動かないため

家事も満足にできない。

役割を果たせない自分への

イライラが

怒りと合わさって

爆発しました。

その怒りはコントロールできず、

自分だけでなく、

夫とこどもにも向かいました。

【私のイライラ発作対処法】

このイライラは

自分ではコントロールできません。

内服が必要です。

私も頓用薬として

抗不安薬が処方されています。

イライラと怒りが強すぎるときは

 まず頓用の抗不安薬を

飲んでいました。

内服の効果があらわれるまでには

少し時間がかかります。

その間人に怒りをぶつけていては

まわりの人も受け止めきれなくなってしまいます。

だから

怒りを発散するために

ノートにとにかく書く

のです。

その時に思いついたこと

感じていることをそのままに、

叫びたい言葉も

そのまま書きます。

それでいいんです。

人に見せることのないノートです。

怒りをそのまま

ノートに受け止めてもらえばいいんです。

実際私が書いた「怒り」のノートは

字は乱れていて読めないところが

ほとんどです。

書いたあとで黒く書きつぶしているところや、

紙が破れているところもあります。

でもそれで全然かまわないのです。

【イライラはうつの症状】

イライラの発作は

１～３日程度でおさまることが

ほとんどでした。

少し落ち着くと今度は、

このイライラは本当にうつが原因なのか

感情をコントロールできない私はダメなのでは

と不安になりました。

主治医に相談すると

「それはうつの症状です」

と言われました。

 その時はまるで

「病気からくるイライラだから、

自分を責めなくていいですよ」

と言われた気がして

ほっとしたのを覚えています。

【うつ発症から約１年の今】

発症から1年以上が経ちました。

初期にあった

「気分がひどく落ち込む」

「自分を否定する」

「消えたいと常に考える」ことは、

今ではほとんどありません。

しかしイライラ発作は今でも時々、

やってきます。

でも前に比べて

イライラのレベルは下がっています。

対処方法はいまでも変わらず

• 抗不安薬を飲む
• ノートに気持ちを書く

ことです。

今もし、

どうしようもない怒りでつらいなら

その苦しさを

とにかくノートにぶつけてください。

一行しかかけなくてもいいし、

たくさん書いてもいいんです。

丸めて破ってもいいし、

黒く塗りつぶしたっていい。

ノートはあなたの味方です。