148センチの日常

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【子の道を決めるのは子】うつは私の、遅めの反抗期だったのかもしれない

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【有名になった「ビリギャル」を読まずして】

ビリギャルこと小林さやかさんが、

偏差値を40あげて

慶應大に現役合格した話・・・。

 

通称「ビリギャル」は

映画化もされた有名なお話ですが、

 

このお話を書かれたのは

ビリギャル本人ではなく、

塾の先生だった坪田信貴さんです。

 

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話 [ 坪田信貴 ]

(通称「ビリギャル」)

 

さて、

ここまで書いておいてなんですが、

私koyukiusagiは

坪田信貴・著「ビリギャル」を

 

実はまだ、

読んでいません。

 

おしまい。

 

・・・いやいや、

まだです、まだです。

 

坪田信貴・著「ビリギャル」は読んでいませんが、

 

先日、縁あって

ビリギャルこと

小林さやかさんご本人の著書

読みました。

 

【「俺の言うことさえ聞いていれば、お前は幸せになれる」は、呪いの言葉】

ビリギャルご本が語る、

ビリギャルの物語もよかったのですが、

 

実は私が読んでいて胸がいたくなってしまったのは、

ビリギャルの弟さんのお話でした。

 

「よし、俺はこいつをプロ野球選手にするために命をかける」と、

当の本人が生まれる前に、

は誓ってしまったらしい。

 

そうして父は、

が生まれてくるのを待ち構えるかのようにして、

野球の英才教育の準備

ちゃくちゃくと進めていた。

 

(中略)

 

弟は、父が望んだとおりの道を歩んでいた。

 

「俺の言うことさえ聞いていれば、

お前は幸せになれるから。

 

野球さえやっていれば、

それ以外のことは一切やらなくていい」

と言われて育った弟。

 

(「キラッキラの君になるために」より引用)

 

読んでいて、ぞっとしませんか。

 

「野球さえやっていればいいんだ」という言葉の

“野球”の部分を、

“勉強”とか他の言葉に言い換えれば、

 

あっという間に

子どもに呪いをかけられる言葉

書かれているからです。

 

「あなたは、〇〇さえやっていればいいの!」と

言われて育った人

そして言ってしまった人も、

今のところは身に覚えがない人も、

 

このあと、弟さんがどうなったかを

一緒に見ていきましょう。

 

弟には、野球しかなかった。

 

物心ついてからそれまでずっと、

野球一筋の人生だった。

 

その野球をやめることは、

きっとすごく勇気のいることだったと思う。

 

当時の彼は、野球をやめたら、

あとは、なんにも残らなかった。

 

そんな弟は、

この質問(注:坪田先生がやりたいことを間接的に聞いた問い)に

こう答えた。

 

「なにもない。」

 

書きたいことが、

何もないんだ、

泣きながら、

ずっとうつむいて。

 

俺なんて、

どうせ無理、

ばかだから。って。

 

私は胸がぎゅうってなった。

 

(「キラッキラの君になるために」より引用)

 

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【親は「子どもが絶対に幸せになれる道」なんて、作れない】

子どもが生まれたとき、

「この子が生きてさえいてくれればいい」

思いました。

 

けれど、だんだんと

親も“欲”が出てきます。

 

「もっともっと、できる子になってほしい」

「私がこの子を、正しい道に導いてあげなくちゃ」

 

そして、

「あなたのためなのよ」

というまるで悪気のない言葉で、

子どもをじわじわと縛っていきます。

 

もちろん、はじめは親にやらされていたとしても、

やっているうちに

子ども自身がそれを好きになっていくことも

あるでしょう。

 

でも、すべてがそうではないのです。

 

そもそも、

幸せかどうかは

自分で決めることです。

 

誰かの言うことを聞いていたら

幸せになっていた、

というのは、

思い込み、というか洗脳でしかありません。

 

親が子どもにしてあげられることなんて、

たかがしれています。

 

ましてや、

子どもが絶対に幸せになれる道を

親が作れると思ったら、

大間違いです。

 

思い上がりもいいところです。

 

自分が幸せになる道は、

いつだって

自分でしか作れません。

 

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【うつは私の遅めの「反抗期」だったのかもしれない】

私はまじめでいい子のレールに

スイーっと乗ってきた人です。

 

一応、思春期の頃に

反抗期はあったものの、

 

結局は、

まじめでいい子のままでいることを

選びました。

 

なぜなら

誰かが考えたレールに乗って生きる方が

ラクなことを、

無意識で知っていたからです。

 

すでに「自分で考える力」が

ほぼなかった私は、

自分の進む道を

自分で考えられませんでした。

 

結局、自分で考えることを

なるべくスルーしてきた私は、

 

「うつ」になって

「自分について、悩んで悩んで考えてみやがれー!!」

という、強烈なパンチを受けました。

 

そこでやっと、

目が覚めました。

 

自分の人生は

自分で考えて、

選んでいくものなんだ。

 

30代後半になって

やっと、

気づけたのです。

 

遅めの思春期、

大爆発でした。

 

【自分で考える力が人生には必要】

キラッキラの君になるために ビリギャル真実の物語 [ 小林さやか ]

 

そういうわけでこの本は、

親が敷いた失敗しないレールを歩んでいる自覚がある人

子のために、そういうレールを敷いてしまった自覚がある人

ぜひオススメしたいのです。

 

自分で考える力を、

ビリギャルがどうして身につけることができたのか、

 

ビリギャルの母や

塾講師の坪田先生が、

どんなふうにビリギャルを支えたのか、

 

ビリギャルの弟が野球をやめたあと、

どんな人生を歩んでいるのか、

 

そして、ビリギャル本人の“今”の姿まで、

たくさんのメッセージがつまった本です。

 

自分で考えて

自分で選ぶ力を

身につけること。

 

私はうつになってから、

やっとこの力を

身につけはじめました。

 

でも、

うつはとても苦しくつらいので、

うつにならない人生の方を

オススメしたいし、

 

うつにならなくても

自分で考える力は

身につけられます。

 

ビリギャルや、

ビリギャルの弟さんがどうやって

「自分で考えて生きる力」を

手に入れたのか、

 

この先はぜひ、あなた自身で

確かめてみてください。

 

【今回紹介した本はこちら】

【関連本はこちら】

ビリギャルの塾の講師・坪田先生の著書

 

ビリギャルの母・ああちゃんの著書(電子書籍)

ダメ親と呼ばれても学年ビリの3人の子を信じてどん底家族を再生させた母の話【電子書籍】[ ああちゃん ]