【うつ症状と私3】料理が作れない、買う物が選べない!困惑の日々
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【料理が作れないってどういうこと?】
なぜ、うつになると料理が作れないのか?
野菜を切れないとか、炒められないとか、そういう技術的なことではないのです。
みなさんはきっと料理を作るとき、最初に「カレーライス作ろうかな」と、メニューを思い浮かべると思います。
でも、うつの症状が強いときはメニューが浮かばないのです。
また料理本をみても、メニューが選べません。
【選べなくてパニックに】
この「浮かばない」「選べない」現象は買い物でもあらわれます。
メニューを決め、買う食材を書いてスーパーへ行っても、買うものが選べないのです。
例えば、じゃがいもを買うとしましょう。
じゃがいもコーナーには、大きさも形もバラバラなじゃがいもが並んでいます。
その中からどの大きさ、形のじゃがいもをいくつ選べばいいのかがわからない。
わからないから選べない。
だから買えない、となります。
わが家の食材買い出しは週末に行きます。
買い出しで、どの食材をどれくらい買うかを決めていたのは私でした。
でもスーパーに行っても、どの食材をどれくらい買えばいいのか、全く決められません。
私は、なにが起こっているのかわからずパニックです。
買い物中に泣いてしまったことも、一度や二度ではありません。
夕食のしたくも、難しくなっていきました。
夫の帰宅は毎日21時すぎ。
そのため料理を冷蔵庫からだし、温めてこどもたちに出すのは、私の役目です。
しかしそのときの私は、「今日はこの惣菜とこの野菜炒め、ごはんと味噌汁をだして」という指示を夫からもらわないと、夕食を出すことができませんでした。
昼食は食べないこともしばしばでした。
冷蔵庫に料理がつまっていても、何を食べていいか自分で選べなかったからです。
【選ぶ時は脳の力を使っている】
普段から何気なくやっている料理、買い物。
でもうつになると、ものを「選ぶ」ことができません。
ものを選べないくらい、脳が疲れているのです。
身体だって、疲れたら動けませんよね。
脳も疲れたら動けなくなるんです。
だから、選べなくなる。
それは、選べない自分が悪いのではなく、選べないくらい脳が疲れているということ。
つまり「脳が休息をもとめているサイン」なのです。
身体だって、具合が悪かったら痛みがでたりしますよね。
選べないというのは、脳の痛みと言ってもいいと思います。
話せない脳は、「選べない」というこんな症状で不調を訴えてくるのです。
【まわりの人たちができること】
食材を買う
料理する
盛り付けて食べる
こうやってみると食べるまでに
いくつもの判断が必要なことが
わかります。
だから、身近にうつの方がいる人に、お願いがあります。
本人が料理や買い物のことを考えずにすむように、どうか助けていただきたいのです。
もしまわりにいる方も忙しく、買い物や料理を代わってあげられないときは、サービスに頼ってください。
今は便利な冷凍弁当もたくさんあります。
献立を考えずにすむキットもあります。
こんなときこそ、サービスに頼っていいんです。
どうか、よろしくお願いします。