148センチの日常

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【完璧にできる私はいない】できてもできなくても、自分は「自分」

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【できる自分でいたかった】

「助けて」と言うことは

「負け」だと思っていました。

 

自分だけの力で成し遂げて

生きている人が

自立した人だと

思っていました。

 

我慢して我慢して、

耐えて、

がんばっている人こそ

強い人なんだと、

信じていました。

 

だから

病棟異動したときも

 

「ひとりで大丈夫です」

「がんばります」

 

が口ぐせでした。

 

「できる自分」でいたかったから、

 

「できる自分」こそ、

価値がある自分だと

考えていたからです。

 

いままでみたいに頑張れば

なんとかなる!

 

精神論だけで

乗り切ろうとしていました。

 

【眠れない日々、そしてうつ病に】

先に悲鳴をあげたのは

「身体」の方でした。

 

深夜勤前のわずかな時間も

眠れなくなりました。

 

深夜勤が終わって

朝日をあびながら帰宅し、

 

「今すぐ、寝ないと」

 

という焦りとはウラハラに

目は冴えわたって

ギラギラしていました。

 

お昼をまわって

ようやくうとうとしてきた頃、

「ただいまー!」

と息子が下校してきます。

 

家のどこにいても、

元気な息子の声が

聞こえてきます。

 

「眠れない・・・」

 

やがて、

不眠だけでなく

他の症状も出てきて、

私は「うつ病」と診断されました。

 

詳しくはこちらの記事をどうぞ

148cmnonitijyo.hateblo.jp

【「助けて」が言えなかった理由】

 

なぜ「助けて」が言えなかったのか、

 

我慢して耐え続けることを

なぜ「強さ」だと

思っていたのか・・・。

 

その「こたえ」は

ここに書いてありました。

 

 

がんの宣告を受けた当初も、

そしていまでも、

ぼくはなかなか「助けて」の声を上げることができていない。

 

自分が我慢すればいいんだろうと、

つい苦しみを呑み込んでしまう。

 

それは強さでもなんでもなく、

身近な誰かを信じることができず

自分のことさえ信じることができていない人間の態度だ。

 

(中略)

 

でも、

ぼくにはそれが言えなかった。

 

ぼくは、弱い人間なのだ。

 

(「ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。 [ 幡野 広志 ]」より引用)

 

ガツンと

頭をなぐられたような

気がしました。

 

 私がなぜ

「助けて」と言えなかったのか、

それは

 

自分で自分のことを

信じていなかったから。

 

 

「なにも持たない自分が

誰かから無条件に

受け入れてもらえるはずがない」

 

 

自己肯定感なんて

これっぽっちも

持っていない私が、

 

「私」を

信じられるわけありません。

 

まじめでいい子でなけば

私の価値はない。

 

なんでもできる私でなければ

私の価値はない。

 

そんな考えしかない私が、

何もない私を

無条件で認められるはずありません。

 

でも本当は

いい子じゃなくても

まじめじゃなくても

強くなくても、

 

そのままの自分で生きていて

いいんだよ」

 

そう、親に

言ってほしかった。

 

それが私の本音でした。

 

【どんな自分でも、生きていていい】

「そのままの自分で、

生きていていいんだよ」

 

その言葉を私にくれたのは

父や母ではなく、

 

小説「阪急電車」の

「バカだけど優しい(社会人の)彼氏」でした。

 

↓詳しくはこちらの記事をどうぞ

148cmnonitijyo.hateblo.jp

 

「できる自分」の姿なんて

しょせん自分で決めた幻です。

 

なぜなら、

「できる」定義は

人によって全然違うからです。

 

さらに私は

まわりから認められたいと思うあまり、

パーフェクトな人間=できる人間

だと思いこんでいました。

 

けれども人である以上、

1回も間違わずに

失敗せずに生きるなんて

不可能です。

 

しかし私はそのことに気づかず、

「できる」レベルを

実現不可能なレベルまで

ひきあげていたのです。

 

 

そもそも

「自分」として生きるのに

できている自分かどうかなんて、

どうでもいい。 

 

できようができまいが、

そんなの関係ない。

 

どんな自分でも

生きていていいんです。

 

好きなモノを大事に、

やりたいことやって、

一緒にいたい人といて、

 

そうやって

生きていていいんです。

 

できるとか、

できないとか、

そんな考えは手放して、

 

そのままの自分で生きていく。

 

それだけで、

よかったんです。

 

【今回紹介した本はこちら】